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20-22


「口では、何とでも言える。

 兎川の言いなりになっていたら、

 我々の尊厳は失われる一方だ。」


「尊厳なんて、気にしているの?

 そんなの、捨てるべきだよ。」


「犬に成り下がったお前には、

 理解できんだろうな。」


「そういう考えが、破滅に導くって

 どうして分からないの?」


「私の血を引いているとは、思えんな。」


「思わなくていいよ。でも、

 状況だけは理解してほしい。

 遺伝子学上、親子なら。」



······はぁっ。くっそっ。


どうして、こんな悲しすぎるやり取りに

なってしまうんだ?



「······いいだろう。」



貴也の親父は、再び俺に目を向ける。



「お前の言う事が真実なら、

 今この場で、見せてもらおう。

 半人吸血鬼が、破邪の血を

 思う存分飲むところを。」




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