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20-21


貴也が口を開く事に、乾さんは止めない。


その意図は、きっと。

会長の意思でもあるのだろう。



「血狂いを起こさず、フルパワーで。

 今、朔耶くんに敵う吸血鬼はいない。

 その事実があるのに、父さんたちはまだ

 目を逸らすの?」



二人は、言葉を失っている様子だった。


嘘だ、デタラメだと言えないのは。


どんな質問でも、隠さず答える。

そんな貴也本人の姿勢に、隙がないからだ。



「僕が、この場に立てたのも。

 父さんと母さんに伝えられるのも。

 会長たちの研究が、あるからこそだ。

 同士討ちなんて求めていないし、

 逆に協力して、この困難を解決しなければ

 吸血鬼の未来は、ないと。

 ······会長は、お考えだと思う。」



そうだ。


会長は、そこまで見据えている。


俺たち吸血鬼の、行く末を。シビアに。




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