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「おとなしく、投降してもらいます。」
いつの間にか、乾さんも現れてるっ!
あぁ頼もしいっ!
「お前も、オレの女にしてやろう。」
「申し訳ありません。お断りします。」
貴也が、すげー顔で睨みつけてる。
だよな。ブチギレるよな。
「ここで暴れようってのか?街中だぜ?」
「既に掌握済みです。
先程連絡していた方は、拘束しました。」
えっ。さっきの、怪しい男の事か?
「民間人を巻き込むのは、
よろしくありませんね。」
「何言ってんだ?
人間は、俺らの食事でもあり玩具だ。
意のままに操って、何が悪い?」
こいつ。根本から叩き直さないと。
「試してみますか?
操れない人間も、いるのですよ。」
「ぶははっ!いいねぇ!強い女、大歓迎だ!」
乾さん?!前に出るなんて、危険すぎる!
貴也も、戸惑ってるぞ?!
「乾さん!」
「大丈夫です。お任せください。」




