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《えっ······あの、えっと······》
《あははっ!かわい〜!顔真っ赤じゃ〜ん!
まだってことか〜!
うんうん分かりやす〜い!》
流石のクールビューティーも、
この手の話題は苦手なようだ。
······まだっすよ。超えてません。
俺が、ヘタレなばかりに。
《いいよいいよ〜!清いカンケー尊い!
大事にしてもらってんだね〜!》
《······はい。》
無論。
《帰る方向同じかな〜?一緒に帰る?
最近ここら辺、事件多いし〜。
杏奈ちゃんかわいーから、襲う奴
いそうだもん。》
あっ。そういえば。
さっきの怪しい男、どこ行った?
姿が見えない。
《迎えが来るので、大丈夫です。》
《そーなんだー。じゃあ安心だね!》
《緋葉さんこそ、
気をつけて帰ってくださいね。》
《うん!ありがと〜!またね〜!》
······気のせい、だったのか?
とりあえず、見守り続行だな。
 




