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19−21


「乾さん。相手は、酒殿を通じて自分の顔を

 知っているって、考えていいですよね?」


「······はい。」


「だったら逆に、自分を囮にして

 おびき寄せたほうがいいと思います。」


「杏奈。」


それは、ダメだ。

親父にも、言われたじゃねーか。


言葉にせず、じっと見つめると

杏奈は真っ直ぐ見つめ返してきた。


「護ってくれるんでしょ?」


「危険すぎる。」


俺が、フルパワー出せるとしても。


「必ず、釣れると思う。」


「素直に喰いつく奴らとは思えない。」



お前を、危険な目には遭わせたくない!

······って、言いそうになるのを堪える。



「相手は、必ず動くから。その時に、

 朔耶の血の匂いセンサーで嗅ぎ取って。」


「一瞬でも遅れたら、命取りになる。

 他の方法を考えよう。」


「朔耶っ。」



頑張るとは言ったけど!

お前を囮にして、とは言ってないぞ?!

······って、もう、言ってしまおうかっ。




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