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19−10


「なので私から朔耶様に、

 お伝えしたい事があるのです。」



廊下で立ち止まると紋白さんは、

俺と向き合った。


真剣な眼差し。さっき見せた妖艶さは、

可憐な華やかさに変わっている。



「貴也様の想いを知った上で、

 揚羽姉さまは任務を完遂する為に

 理性を突き通すでしょう。

 ······

 職業柄もありますが、本心を晒す事は

 身内でさえも良しとしません。

 姉は、そういう人ですわ。」


······

お伝えしたい事っていうのは、多分。


「叶わぬ恋だと突きつけられた時、

 貴也様の落胆は大きいと思います。」


「大丈夫です。」


俺は、貴也の本音を知っている。


「叶わない恋だって、気づいています。

 それでもいいっていうくらい、想ってます。

 それこそ貴也も······理性を突き通すはず。

 落ち込むよりも、乾さんの為に

 生きようと考えると思います。」



あいつの想いは、本物だ。




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