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18-19


初めて、だ。

親父の、吸血鬼たる姿を垣間見たのは。


でも。そうだ。親父は、きっと。

杏奈に教えたかったんだ。


無力だと諦めて動けなくなってしまっては、

命を差し出すようなものだと。



「······両親が亡くなってからの自分は、

 生き地獄でした。吸血鬼に復讐するという

 隣り合わせの時間を、ずっと漂って。

 でも、朔耶と、昌耶さん奏子さんに

 出会ってから、変わったんです。

 救われたんです。気づいたんです。

 吸血鬼は、人を愛せるんだってこと。

 ······

 自分は、あなたたちの為なら

 どんな絶望を前にしたって、

 生きることを諦めません。もう、

 身を投げるような行為は、しません。」



······杏奈。



「足手まといかもしれません。でも、

 相手を油断させる策は、立てられます。

 幅が広い方が、良い方向へ導けます。

 ······お願いします。会長へ許可を、

 もらえないでしょうか。」




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