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「そっか······」
今度会った時、きちんとお礼を言おう。
「星弥は終始上機嫌だった。
あの頃から、少しも変わらない。
久しぶりに会えて嬉しかった。」
うん。ツジーと話す親父は、
感情豊かで楽しそうだった。
やっぱ親友って、いいよな。
「テーブルに移動しようか。」
すっと立ち上がって歩いていく昌耶に
従って、俺と杏奈もテーブル椅子に座る。
「朔耶。今夜から始動すると思うが、
まずは命を最優先に。決して、
無理はしない事。いいね?」
それは、叩き込んでいる。
「······あぁ。」
「·······あの······」
控えめに、杏奈が声を上げた。
「自分は······朔耶に付いていく事って、
できないのでしょうか?」




