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部屋を出ると、ちょうど杏奈と鉢合わせした。
「えっ?!お、おはよ······」
「おはよ。」
びっくりしてんな。ははっ。
「すごい。起きてる。」
「だよな。自分で、びっくりしてる。」
これからツジーの言ったサイクルを続ければ、
朝スッキリ起きれるようになるかも。
「ちょっと残念、かも······」
「ん?」
「ううん。何でもない。」
「いつも起こしてくれて、ありがとうな。」
「ふふっ。お礼なんていいよ。」
女神に起こしてもらうのは、
贅沢すぎた。うん。こうやって顔を合わせて
おはよう♡って言えるの、すげーいい。
「顔洗いに行くの?」
「先にトイレ、かな。」
「じゃあ朔耶が先に、どーぞ。」
「えっ、いやいや、杏奈が先でいいよ。」
「うふふっ。
タイミングが合うのって、新鮮すぎ。」
だな。何か、いいな。えへへ。




