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不意打ちミッションは、きっと
親父がツジーに相談したのだろう。
勧められてたけど、本当にいいのかって。
だから、教えに来てくれたのか。
イレギュラーな事が起こるというのは、
ツジーにしたら想定内だったのかもな。
「······朔耶。」
「ん?」
「自分のこと、大切に想ってくれて
ありがとう。」
「······そんな。普通だって。」
お前がいなかったら、俺は
ここまで真面目に
自分と向き合えていなかった。
「普通だって言える朔耶は、
ホントにカッコいいと思う。」
······えっ?
「······大好き。」
······わっ。ちょ。杏奈?
直球すぎじゃね?
赤い目、発動してないよな?
見上げっ······顔っ。近っ。かわっ。
「おやすみ、の······キス、して?」




