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2-10


すかさず奏子が、リビングのドアを開ける。


その緩んだほっぺた、

思いっきり引っ張ってやりてぇ。



階段を上る度に、いい匂いがする。


杏奈の、髪の匂いだ。

薄い、茶色の髪。

一本一本が細くて、柔らかそう。


白すぎる肌。

両膝裏に掛ける俺の手が、

ひゃーっ、やべぇーっ、柔らけーっ、と

叫んでる。いかん。汗が滲む。


落ち着け。足元気を付けろ。

躓いてコケたら、怪我させんぞ。



両親の寝室のドアは、半開きになっていた。

自分の身体で押して開くと、

目の前に広がるキングサイズのベッドへ

杏奈を、そっと下ろす。


髪が零れて、首筋が晒された。


それを目にして、すかさず

掛け布団で隠すように被せる。




・・・・・・ごめん。こんな事になってしまって。












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