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18-3


「······ベッドに、座る?」


「······あ、あぁ。うん。」


「······ツジーさんは······」


「私は、立ったままでいいよ。

 お気遣いありがとう。」


「······」


「······」



存在感、ありすぎる。

視線も、ねちっこいし。

ないものとか、ムリじゃね?



杏奈は、恥ずかしげに

俺を見つめている。


かわいっ。うん。そうか。

杏奈だけを見つめていれば、何とか。


うるうるな瞳。

その海に、溺れてしまおう。



じっと見つめていると、白い頬に

赤みが増していく。


片頬に、そっと触れてみた。


少し、ぴくん、と反応したけど、

拒む様子はない。


じんわりと、温かさが伝わってくる。


滑るように親指で撫でると、

瞳の潤いが揺らいで、桜色の唇が少し開いた。

息が少し、漏れたような。



いつもは、さぁどうぞ的に

彼女が髪をかき上げて、首を差し出す。

それは、勇ましいと思えた。

彼女の勝ち気なところが、好きだったりする。


でも今夜は、俺が。




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