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「朔耶が良ければ、僕は了承する。」
一番に声を上げたのは、親父だった。
「星弥が意図するところには、何か
解決の糸口が見えていると判断した。」
その言葉に、ツジーは笑顔を浮かべる。
「流石だ。全てを話していないのに、君は
私の事を理解してくれる。」
「当たり前だ。伊達にお前と
過ごしていない。」
なんだろう。ギャップ、ありすぎだろ。
強い友情の絆。目の当たりにすると、
何か、感動しちまう。
「私も勿論、協力させてもらうわ。
······朔耶。どうする?」
聞くまでもねーだろ。
「分かった。いつでもいい。」
俺の返事を聞いて、ツジーは
弾けんばかりの笑顔を浮かべた。
「ありがとう。朔耶くん。私たちの存続は、
君にかかっていると言っても
過言じゃない。」




