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「初公認吸血鬼の集い、どうだった?」
杏奈様。
その見上げる視線の角度、最高です。
「真面目に議論したけど、
楽しかったっていうのが大半だな。」
「うんうん。だよね。自分も、
『聖職者』の集いで悩みとか思ってる事とか
分かち合えて、とても助かってる。」
「激アツだったことがあってさ。貴也が、
公認吸血鬼になったんだ。
条件付きだけど。」
「えっ?!すごいっ!」
「だろ?」
「じゃ、じゃあ朔耶たちと一緒に
動くことができるんだね?わぁっ······
それは、ホント激アツだね!良かったね!」
一緒に喜んでくれるのか。
有り難いな。
「でも、条件って?」
「乾さんと常に、一緒に行動するってこと。」
これも密かに激アツ。
「そっか······バディが乾さんなら、
会長の意思が反映しそうだね。」
「あぁ。それも、今後の活動に重要なんだ。」
貴也の親父を、とっ捕まえる為に。




