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「まぁ星弥さん、お相手の方が
見つかったのね?おめでとう!」
「今度は、マイ・スウィートハニーを連れて
ここに訪れよう。」
「是非!さぁさぁ、みんな!
リビングへどうぞ!
晩ごはんにしましょう!」
「ふぅ〜♪♪♪
奏子さんの、ごっは〜ん〜♡♡♡
奏子さんが、ごっは〜んでもいいよ〜
♡♡♡」
がしっ、きゅっ。
「ぐえぇっ」
「今のは、完全にアウトだ。」
「くびっ、首絞めは、良くないぞっ」
「冗談でも許さん。」
「悪かった、悪かったよっ、ぐふぅっ」
「星弥さん、ごめんなさいね。
私はもう、昌耶さんしか見えないの。」
「分かって、るよ······ま、さや······ほら、
そうこ、さんも、そう、言って······
ぎ······ぎぶ······」
俺と杏奈は、この大人たちのやり取りを
黙って見守る他はなかった。
 




