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「この子、今夜ウチに
泊らせてもいいんじゃない?」
「・・・・・・は?」
何、言い出す?
「独り暮らしなんでしょう?
別に、いいじゃない。
朔耶が初めて連れてきた彼女さんと、
仲良くなりたいわ。」
「カノジョとか・・・・・・そんなんじゃない。」
「告白されて、嬉しかったんじゃないの?
付き合うってならなかったの?」
「だから、そんなんじゃ・・・・・・」
「お部屋、朔んとこがいいわよね。
運んであげなさいな。うふふ!」
「何で俺の部屋なんだよっ!」
ニヤニヤしやがって!
「とにかく、大切なお客様なんだから、
一緒にご飯でも食べて、
話を聞いてもらいましょう。
寝床準備するから、それまで
私たちの寝室のベッドに寝かせておいて。ほら。」
 




