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17-16


「······ありがとう。朔耶くん。」


「お礼なんていらねーから。伝えるんだぞ?」


「······」


「分かったか?」


「······うん。いつか、ね。」



叶わぬ恋だと、決めつけんな。


そんなの、誰が決めんだよ。



「今は、このままで······

 一緒にいられる時間を、味わいたいんだ。」


「······いつか必ず、だぞ?」


「うん。その時は、必ず伝える。」



言い聞かせるような。

そんな感じの表情だ。


まぁ、いい。

こいつには、こいつのペースがある。



どんな結果でも。


俺は、ダチとして支えられたらいい。



「じゃあ、また。朔耶くん。」


「あぁ。またな。」


「今度会う時は······同士として、だね。」



それが、堪らなく嬉しい。



「あぁ。一緒に、大切な人を守ろうぜ。」






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