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17-10


ふ、と緩んだ会長の顔は、

全てを赦したかのように

この場の空気を和ませた。


「良き。たった今から、貴殿は

 公認吸血鬼である。」


「やったなぁ貴也っ!!」


我慢できねぇ。素直に喜びたい。


「へへっ······ありがとう。朔耶くん。」


「はははっ!まるで、私と昌耶のようだな!

 ビューティフォー!素晴らしい!」


「拍手が煩いぞ。ハウス。」


「くぅ~ん。」


会長、楽しんでねーか?


「ただし、条件付きというのを忘れるな。

 人の法の下においては、そなたを

 野放しにはできん。行動は常に、

 乾と共にしてもらう。

 監視するという意味で、な。」



うわっ。それっ。逆にっ。



「仰せのままに。」



貴也ぁぁぁぁっ!!

なんて良い顔してるんだぁぁぁっ!!




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