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2-7


純粋な吸血鬼である、父親。

確かに、直接聞いた方が話は早い。


「その子のご両親は、心配していないかしら?

 連絡しておいた方がいいわね。

 連絡先、知ってるんでしょう?」


「・・・・・・知らない。」


「えっ。知らないの?」


「・・・・・・独り暮らし、っていうのは聞いた。」


「そう・・・・・・あら?」


奏子は杏奈を見て、何かに気づく。

椅子から立ち上がって近づく様子を、

俺は疑問に思いながら見守る。


「噛んだ後・・・・・・おかしいわね。

 普通は傷になってるはずだけど・・・・・・」


あっ。

俺も、それは気になった。


「これも、昌耶さんに聞いてみましょう。」



・・・・・・


良かった。

キスマークだって、イジられなくて。













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