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これだけ揃うと、異様だな。
黒スーツ軍団と、黒いドレスのちっさい女王。
怪しさ100%を突き抜けている。
貴也と目が合った。
笑顔だ。へへっ。釣られる。
良かったな。
この集い、やべぇぞ。激アツだ。
「初めまして。河野君。
朔耶の父の、昌耶です。よろしく。」
「わっ······!どうもです。よろしくです。」
「はっはー!なんてキューティーな
ボーイだ!麗しい!食べてしまいたい!
私は、綾辻 星弥だ。
ツジーと呼んでくれたまえ。セイ!」
「つ······ツジー、さん······」
「エクセレンツ!」
ツジー。キャラ濃すぎだろ。
でも、嫌いじゃないぜっ。セイ!
「皆、適当に座るがよい。
······朔耶は、私の右隣へ。」
······適当って言っておきながら、
俺だけ指定なの?
あれ?そういえば、この部屋に
こんなエグい円卓テーブルあったか?
今にも、コース料理が始まりそうだ。




