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「仲がよろしくて何よりだな。」
いや。いやいや会長。笑ってないで止めて?
どう見ても、火花が······
「今からでも遅くない。
出張疲れもあるだろう。休め。」
「私は至って健康だ。元気ハツラツだ。
見て分からないのかね?
昌耶。君の悪いところだ。
その偏見は、目を曇らせる要因だぞ?」
「僕は、君の為を思って言っているんだ。
仕事に研究に、立て続けで
いつか過労で倒れてしまうよ。」
「安心したまえ。私のバディは、
最高最強の美しき血潮を提供してくれる。
そのお陰で、頭も澄み切っているし
元気でいられるのだ。」
「······バディが、見つかったのか?」
「勿論だ。奏子さん程の麗しさはないが、
素晴らしい人である。
私の、唯一無二の女神だ。」
「······そうか。それは良かった。」
「ははははっ。心配ご無用。君は、
冗談が通用しないから困ったものだ。」
······えっ。冗談······?




