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両腕を広げながら姿を現した
その人物を見て、俺は目を丸くした。
「······あっ!!」
「······ん?おぉ?!君は、いつぞやの!
未来ある少年ではないか!
なんと、君は我々の救世主だったのか!
何たる奇跡!オーマイガッ!」
あの時の、黒スーツ貴族のおっさん!
じゃあ、親父の親友というのは······
「星弥。
相変わらず元気そうで何よりだ。」
「おぉ、昌耶。この未来ある少年が
君の御子息だったとは。アメージング!
流石、奏子さんの麗しきDNAだ!
見事に引き継がれている!」
うわ。二人並ぶとすごいぞ。
これをマダムたちが目にしたら、
イケオジたちの色気に倒れてしまうだろう。




