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16-14


日曜日の早朝。


俺は珍しく、

カーテンを優雅に開ける余裕ありつつ

目を覚ましていた。

普通ならまだ、寝ている時間だ。


日曜日ってのもあって、杏奈姫はまだ

眠っているだろう。

目覚めのキス······いや、邪なことを考えない内に

何か腹に入れよう。



誰も起きてないだろうと思って

リビングのドアを開けると、奏子が

キッチンに立っていた。


「あらっ!おはよ、朔!珍しいわねぇ!」


「母さんこそ······休みなのに早ぇな。」


「何言ってるの。毎日この時間で

 通常運転よ?」



えっ。いつもこの時間に起きて、もう?


······そっか。

俺が、知らないだけだったのか。



「······いつもありがとう。」


ポロッと、口にしていた。




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