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「じゃあ、伝言よろしくお願いします。」
「はい。心得ました。」
そうなると、吸血鬼の集いってやつが
かなり楽しみになってくる。
帰ったら、ノートを見返して
まとめ直そうっと。
あ。勿論程々に、勉強するけど。
来週のテストに向け勉強しているのか、
夜に杏奈が俺の部屋に
訪ねてくる事はなかった。
ちょっと寂しいなぁと思ったけど
離れている時間も、愛を育むのだ。
そう。それだけ、
相手の事を考えられるから。
そして顔を合わせた時に、喜びが爆発する。
それって、幸せじゃね?って。
俺は、こういうのに幸せを感じてしまう。
変態だな。うん。俺、変態確定。
この原動力を、吸血鬼の調べに
ぶつけよう。めっちゃ、
クオリティ高くしてやろうぜ。
会長や親父たちの、力になれるといいな。




