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「ところで、朔耶くん。
日下部さんとは、まだしてないの?」
し······
心の臓が、
口から飛び出るところでしたよ?
「あ、あのな貴也っ。俺たちは、その、
清い男女交際を敢えて楽しんでるわけで······
大事にしたいっていう気持ちも、
勿論あって······」
「もったいないなぁ。それなら尚更、
やらないともったいないよ?
学生で自由にたくさんできるのって、
今の内だけだしね。」
た······タクサン······?
う、うぉぉぉぉっ······
お、お前······さらっと、そんな事をぉぉっ······
「意外と日下部さん、待ってたりして。
こういう事って、女子の方が
進んでるもんだよ。」
き······キャパオーバーっす······
「朔耶くん?······あはははっ。
顔真っ赤だよ。かわいいなぁ。」
貴也先生。自分、まだまだ子どもっす。




