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16-3


「ところで、朔耶くん。

 日下部さんとは、まだしてないの?」


し······

心の臓が、

口から飛び出るところでしたよ?


「あ、あのな貴也っ。俺たちは、その、

 清い男女交際を敢えて楽しんでるわけで······

 大事にしたいっていう気持ちも、

 勿論あって······」


「もったいないなぁ。それなら尚更、

 やらないともったいないよ?

 学生で自由にたくさんできるのって、

 今の内だけだしね。」


た······タクサン······?


う、うぉぉぉぉっ······


お、お前······さらっと、そんな事をぉぉっ······


「意外と日下部さん、待ってたりして。

 こういう事って、女子の方が

 進んでるもんだよ。」


き······キャパオーバーっす······


「朔耶くん?······あはははっ。

 顔真っ赤だよ。かわいいなぁ。」



貴也先生。自分、まだまだ子どもっす。




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