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15-34


「······あの······」


「未来ある学生諸君。大いに

 青春を謳歌したまえ。それが、

 我が国を明るい方向へ導くのだ。」


「······どちら様ですか······?」


そのおっさんに、俺と杏奈は

互いの肩へぽんぽんと手を置かれる。


「名乗る程の者ではない。

 縁あれば、いつか出逢うだろう。

 それまで······楽しみに待っているよ。」



微笑みが、輝かんばかりでエグい。


優雅に手を振って、去っていった。



呆気にとられた俺たちは、

その後ろ姿を見送る。



「······何だったんだ、あの人······」


「······不思議な人だったね······」



俺のSスイッチは、お陰で

完全オフにされた。


止められて邪魔されたイラつきすら

かき消すくらいに、そのおっさんの余韻は

その場を支配してしまった。


杏奈も、同じくといった様子だった。






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