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15-33


潤んだ彼女の瞳が、俺を捉える。


ううむ。美しい。

その汚れなき海の中で、溺れたい。


······


ん?


すげー間近で、真横から

すげー熱い視線を感じる。


彼女も同じく、その方向へ目を向けた。



「······どうした?続けたまえ。

 君たちは非常に、

 ワンダフル、ビューティフル、

 エクセレント、マーベラスだ。」



······黒光りするスーツを纏った、おっさん。


しかし、おっさんと言っていいのか。

かなりの、美形。

親父とはまた違うタイプの、紳士。

並ならぬ気品が溢れている。


······貴族か?



「素晴らしい。帰国して、早々

 美しいものを目にすることができた。

 学び舎に足を運んで正解だった。

 君たちには感謝するよ。」




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