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15-31


俺は、杏奈の手を絡め取る。


「俺が、お前以上に素敵だって思う女子

 他にいないけど?」


この事実は変えられない。


「······」



彼女は、大きな瞳を

さらに大きくして俺を見つめている。


どうしたんだろう。


こちらも見つめ返していると、彼女の頬が

どんどん赤く染まっていく。


「······や······だ、そんな······こと······

 真顔で、はっきり······」


そして、目を逸らして俯いてしまった。



······ん?何で?


俺、変なこと言ったか?



「······もぅ······恥ずかし······」



恥ずかしいことないぞ?



「事実だけど。」


「はぅぅ······」



······んん?

何か、とろけちゃってないか?


いい機会だ。

この際だから、分からせてやろう。





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