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15-25


俺たちが教室に姿を見せた瞬間、

みんなから一斉に

フゥーッ!と声が上がった。


「おかえりー!!」


「杏奈!たっぷり話聞かせてもらうよー?」


「えっ、ちょ······」


彼女のダチが取り囲み、連れて行かれて

離れていく。まぁ、無理もない。


人だかりができるのは、勿論杏奈の方だ。

俺には来づらいのか、近寄ってきたのは

柏原くらいだった。


「よぉヒーロー!お疲れさん!」


肩を組まれ、席に連れて行かれる。


「ヒーローって······

 一体どういう扱いだよ?」


みんなの反応もだが、ヒーローというのは。


「ヒーローだろうが!彼女の為に、

 何もかも投げ出して

 傍にいてやるとか。

 お前カッコよすぎだよ。」




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