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プルルルル。
びくうぅぅっ。
「······目覚まし?」
プルルルル。
俺のスマホから、音が鳴っている。
「······いや。掛けてない。」
誰だっ?!
俺たちの神聖なキスを邪魔する奴は?!
プルルルル。
「出ないの?」
「······」
出ない理由はない。
でも!でもぉっ!
何でこんなタイミングでぇぇぇっ!
くそぉっっ!!
······
······柏原っ?!
恋愛マスター!!
こんな邪魔の仕方をするなんて、
レベル高すぎじゃないっすか?!
「······おぉ。おはよ。
掛けてくんの、珍しいな。」
《はよ〜!いやさ、今日から来んだろ?
自分の美声で
起こしてやろうと思ってさぁ。》
モーニングコールだとぉぉぉっ?!
いらねぇよぉぉぉっ!!
 




