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親父の書斎に出向くとか、最近
なかったんじゃないかな。
「改めて、アンナちゃん。
お誕生日おめでとう。
君を無事に迎えられて、
本当に嬉しいよ。これからも、朔耶を
よろしくお願いします。」
「そ、そんな······
こちらこそ、本当に、快く迎えてくれて
ありがとうございます······!
こちらこそよろしくお願いします!」
「アンナちゃん、お誕生日おめでとう!
あなたが来てくれて、本当に嬉しくて
とても楽しいの!
これからも末永く、朔耶と仲良く······
あらっ、結婚しちゃうみたいな言い方
しちゃった♡ごめんなさいね♡」
「い、いえっ、えへへっ、その······」
「あ、あのな。困ってるじゃねーか。」
「あら、そう?うふふ!いいじゃないの〜!」
結婚。うわ。なんてこと言うんだ奏子。
考えるだけで、にゃんにゃ···昇天するぞ?




