428/646
14-24
この微笑ましい光景に、俺も頬を緩ませて
合いの手を入れる。
「母さん。いいよな?
また、杏奈を迎えても。」
「勿論よ!今夜からでも全然!
いつも昌耶さんと、話してたのよ?
アンナちゃんが良ければ、
いつでも迎え入れようって。」
彼女の目が、潤んでいる。
溢れそうな涙を、残らず飲み干したい。
「······また、お世話になりますっ······
ありがとう、ございますっ······」
「あぁもうかわいいわ〜!」
ぎゅーっと、杏奈をハグする奏子。
俺も混じって、ぎゅーっとしたい。
「リビングで勉強会してたんだ。
明日まで休むって、
学校に伝えてるみたいだし······
俺も、付き添おうと思って。」




