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14-11


······まずは。落ち着かなければ。

正気に戻った時が、怖いぞ。

流されたら、終わりだ。


紳士な俺、甦れ!



彼女の頭を撫でながら、囁く。


「杏奈······」


「はいぃ······」


「どこに、出掛けようか?」


「······」


「杏奈が行きたい所に、連れていくよ。」


「······」


「考えといてくれないかな······

 俺は、お前の行きたい所だったら

 どこでもいいから。」


「······」


「楽しみにしとく。

 ······さぁ、食後のティータイムしようぜ。」


「······えっ······」


おっ、反応あり。


ゆっくり離れると、杏奈は目を丸くして

俺を見上げている。


何が起こったのか、分からないという顔だ。


やっぱり。何かが起こったに違いない。





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