表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
399/650

13-19


ソファーから立ち上がり、そっと忍び寄る。


出来る限りの足音を消し、

呼吸する風で気づかれないように、

息を止めて。



勉強に集中しているからか、

彼女は気づく様子がない。


これなら、いける。



束ねきれない短い髪が、

うなじから零れている。


背後から見る白い首筋は、

俺の最後の砦といえる躊躇を解き放つ。



エロい気持ちというより。


噛み付かなければ失礼だと、

湧き上がる本能。



あぁ、俺って。


マジで、吸血鬼なんだなって。


この時ばかりは、半人であることを

忘れてしまう程に。



欲しい。


お前の、極上の血が。


全ての渇きと、煩悩を満たす、恍惚が。



吸い込まれるように

彼女の白い首筋目掛けて、口を開ける。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ