396/647
13-16
「これ、役に立つといいな。」
「うん。いいと思う!」
お墨付きをいただいた事だし。
「ちょっと休憩しようかな······」
ぶっ続けで集中したから、
ソファーで寝転がりたい。
「自分は、あともう少しだけ
してからかな······」
杏奈は、んーっと背伸びをした後
グラスの水を口に含むと、再度
参考書と向かい合った。
熱心だな······
感心しながら俺は、ソファーへ歩いていく。
我が家のソファーは、くつろぐと
かなりの高確率で寝落ちする。
肌触りも弾力も、ちょうどいいんだよな。
ごろんと寝転がると、天井を見上げた。
静まり返るリビング。
平日に、こんなにのんびりしたことって
ないよな······




