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13-11


血の味は、好き度合いで決まるらしい。


生まれてからずっと、

奏子の血をもらっていたわけだが

それなりに美味しかった。

母親だから対象として見ていないし、

安定した味だったから

普通にデザートとして飲んでいた。

ホント日課的な。


今思えば、母乳みたいな感覚だ。


奏子の血も、杏奈程ではないが

『聖職者』の血。その血を、

血狂いを起こさない最低限の量で

摂取していたから、

ここまで無事に育っているのであって。

感謝してもし切れない。


親父も、母さんの血を飲んでいるから

正気でいられるんだ。ダンディで紳士に。


俺たち家族も、

奇跡の上で成り立っているんだな。


河野のように、紛れない吸血鬼たちは

家族の愛を知らずに育っていく。


孤高であることが、当たり前のように。





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