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「母さんがカレー作ってくれてるみたい。
昼に食おうぜ。」
「わっ。うれしっ。奏子さんのカレー、
激ウマだもんね!
ありがたくいただきまぁす♡」
世界一うめぇと、強めに言える気がする。
それぞれのグラスを両手に持って、俺は
彼女と向かい合うように座った。
「一緒に勉強するの、初めてだよね!
嬉しいかも〜!」
めっっっちゃいい笑顔。
勉強するのが、そんなに嬉しいのか?
尊敬に値するぞ。でもって、かわいい。
「杏奈って、得意教科何だっけ?」
「英語かなぁ。ママが通訳してたから、
覚えるにはいい環境だったと思う。
物心つく前には、話せるようになってた。
あとイタリア語も。これは、パパだね。」
すげぇ。二ヶ国語話せるってやつ?
流石だな。かわいい。
「朔耶は?」
「これといって、得意なやつはない。」
「じゃあ、オールマイティーなんだ!
すごっ!」
解釈が、ポジティブすぎるぞ?




