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12-23


チェックアウトの内線を入れて、

俺たちはフロントへ向かった。


「大地 朔耶様。

 アンナ・日下部・レングラント様。

 またのお越しを、お待ちしております。」


またいつ来れるか分かりませんが

この度は、お世話になりました。


「ハイヤーをご用意しておりますので、

 お好きな所へお送りいたします。

 どうぞお気軽にお申し付けください。」


ハイヤーだと?


杏奈と、顔を見合わせた。

彼女も戸惑っている。


そんな俺たち二人に、フロントの方は

温かく包み込むように微笑んだ。


「ご安心ください。社長より、

 ご手配を賜っております。

 どうかご利用ください。」



会長。

ちっさいとか言ってごめんなさい。


あなたは果てしなく、大きいっす。







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