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「じゃあ、出るか。」
「うん。」
ホント、すげぇ部屋だったな。
まだまだ俺の大人スキルが足りなくて、
不完全燃焼だったけど。
いい思い出になった。
「······朔耶。ホントにありがとう。」
いい笑顔で杏奈は、ペコりとお辞儀をする。
「お礼を言うのは会長たちに、だな。」
「朔耶も、だよ?」
えっ。あっ。
ほっぺにチューされたぁぁぁぁ······∞
ちょ。なんだろ。
昨日の方が、遥かにヤバい事してんのに。
めっっっちゃうれしい。
「えへへっ······
これからも、よろしくね。」
······かわいすぎ。
「······あぁ。よろしくな。」
俺は、額チューでお返しだーっ。
「······えへへへっ。ヤバいっ······」
ヤバいのは、こっち。
うれしすぎて、どこまでも飛んでいけそう。
なんだろ。この満たされた感じ。
ほんわかする。
やっぱり俺の煩悩、落ち着いてんなぁ。




