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12-19


ひょこっと、杏奈が顔を出す。


「······いいの、かな?」


その顔の出し方、パーフェクト。

めっちゃかわいい。

お陰でお顔が緩んじゃう。


「いいんだよ。それで。」


もうちょっと、甘えなさい。


「······頼んで、みようかな。」


「俺からも、一緒にお願いするから。」


杏奈は笑って、とことこと俺の前に来て

お辞儀する。


「よろしくお願いします。朔耶さま。」


大変良き。


「軽く身支度して、家に行こう。

 勉強なら、俺んちでするといいじゃん。」


俺んちにいた時も、杏奈は

よく勉強してた気がする。


それを思い出して言うと、さらに

すんごくいい笑顔になった。


「じゃあ、一緒に勉強しよう!」


えっ。


「んー······俺も?」





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