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12−9


ソファー目の前のテーブルに設置。

杏奈さま。おいでなさい。


流石にベッドの上じゃ、食いづらいだろう。

食い終わったら、心ゆくまで

ごろごろしていいですからね。


「めっっっちゃ美味しそうで

 綺麗なケーキだよね!

 ホントにありがとう!」


こちらこそ、笑顔をありがとう。


「何なら全部食っていいぞ?」


「えっ?やだ。一緒に食べるの。」


はい。かわいいー。


大きいロウソク一本。

小さいのが六本。均等に立ててっと。


「そういえば、朔耶の誕生日は

 いつなの?聞いてなかった。」


「11月9日。」


「えへへ。了解です。」


お返しなんて、いいからな?

傍で笑ってくれるだけで、もうご褒美なんで。


「カーテン閉めて、照明落とすぞ。」


「うふふっ。こだわりますねぇ。」





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