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と、とりあえず服装を整えました。
「······俺、襲ったりしてねーよな?」
もう、ダイレクトに聞こう。
「えっ?······うん。
言葉の通り、眠っちゃっただけだよ。」
「······はあぁぁぁ······」
そうか。それは良かった。
でも、なんで?血を飲んで眠るとか、
今までになかったのに。
「朔耶が、寝ぼけて
脱ぎ始めたんだからね······?もう······
ハグは、されちゃったけど。」
えっ。寝ぼけて、脱ぎ始めたって?
なんだそれ。そんなの、初めてだぞ?
寝相、悪い方じゃなかったのに······
「無実の胸筋、拝ませてもらいました。
こちらこそごめんなさい。」
······無実の胸筋?
よ、よく分からねーな。それ。何だろ?




