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12−3


「そっかぁ······憶えていないんだぁ······」


「ごめんなさい。」


「ふふっ。何で謝ってんの?」


「えっ。いや、その······」


誕生日という日に、初夜を、無理矢理······


「朔耶ね、自分の血を飲んだ後

 気絶するように眠っちゃったんだよ。」


「······へ?」


「起こそうとしたけど、起きなくて······

 寝相がね、その······レアすぎて

 近づけなくて。こっちで寝たの。」



······えぇぇぇぇ?


顔、真っ赤にしてますけど??

やっぱり俺、変なことしたんじゃないのか??



「あのね、えっと、自分じゃないからね?

 朔耶のシャツがはだけちゃってたり、

 スラックスが······半脱ぎなのは。」



······い、いやん!


直さずそのままだった!





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