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AL−1
ふぁっ。くすぐったっ。
噛みついた後、いつも彼は
舐めて治そうとする。
けど、何だか、いつもより······
やんっ、激しっ······
ついに今夜、卒業、かな······
ちょっと怖いけど······うん······
どうぞ······
······
······?
あれ?······朔耶?
······えっ、寝ちゃった?
覆い被さった彼の体重が、重くなった。
身体を揺するけど、起きない。
うそ。このタイミングで?
寝落ち?何で?
えぇーっ、覚悟決めたのにーっ······
ぺしぺし、と彼の頬を叩いてみる。
「朔耶っ。どうしたの?ねぇっ」
······気絶したの?
「朔耶っ······」
息、してるよね······うん、大丈夫。
·······でも、どうして······
今まで、こんな事なかったのに。




