Another Lesson 聖女ではなく一人の少女であること
このお話は、杏奈ちゃん視点になります。
番外編の後に、Lesson12へと進みます。
よろしくです(*´ω`*)♪♪♪
「······憎しみと悲しみ、分けてくれ。」
カッコ良すぎな言葉。
朔耶は、さらっと言っちゃう。
ねぇ。カッコ良すぎだよ。
そんな事、言われちゃったら······
甘えるしか、出来ないじゃん······
顔が、近づいた。
キスかと思ったけど、
首筋の方へ向かっていく。
えっ、えっ、待って、このタイミングで?
飲んじゃうの?
そういう意味だったの?
ちょ、まっ······
「はうっ」
ヤバっ、変な声出ちゃったっ······
「んんっ······」
やだ、いつもより、何かっ······
「はぁっ、はぁっ、さく、やっ······」
すき、が増して、何か、ヤバいっ······
だってぇ、これっ······あぅぅ······
自分の異変に気づいたのか、
彼は離れようとする。
「······離れちゃ、いや······」
このまま、吸い尽くされても、いいっ······
そんな自分の思いを
はね除けるように、彼は噛みつきを外す。
「いやっ、傍にいてっ、おねがいっ······」
朔耶なら、いいよ······全部、許しちゃう。




