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11-24


どのくらい経ったか、分からない。


俺の懐で泣き叫んでいた杏奈は、

ようやく落ち着いたものの

まだ、嗚咽を繰り返している。


頭を撫でたり、背中をさすったり。


彼女が泣き止むまで、それを繰り返した。



そのままの状態で

綺麗すぎる夜景を眺めていると、

ようやく杏奈は顔を上げた。


「······ありが、とう······」


しゃくり上げるように、お礼の言葉が漏れた。


何も言わずに俺は、微笑みを返す。


メイクが崩れて、目元が黒くなっている。

両手を彼女の頬に持っていき、

親指で拭き取った。


「もう、いいのか?」


「······うん······」


泣き疲れている様子で、力なく微笑む。


「······たくさん、泣いちゃった······」


「いいんじゃね?」


「······いつかは、受け入れられる、かな······」


「ああ。」


お前なら、乗り越えられる。





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