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「ちっさい頃からの習慣だったから・・・・・・
それは、気にしなかったな・・・・・・」
「回りくどくない?」
「まぁ、確かに・・・・・・」
噛んで飲むとか、想像しただけで、ヤバい。
血は、どの食事よりも美味い。
そんなデザートを、
無制限で飲むなんて事したら・・・・・・
・・・・・・したら?
したら、どうなる?
そういえば、それは考えた事がなかった。
「・・・・・・大地?」
黙り込んだ俺の顔を、杏奈が首を傾げて
覗き込んでくる。
何か、距離近いな。
慌てて、間隔を空けて座り直す。




