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11-23


それとこれとじゃ違うと言われたら、

それまでだけど。でも。


時間が経てば、受け入れられるようになる。

どんな傷も。


「だから今は、いっぱい悲しいだろうけど

 ······それでいい。たくさん、泣いていいんだ。

 我慢せずに。悪いと思わずに。

 俺が傍にいる。いつでも甘えていい。」


頭を撫でながら、囁く。


俺の思いが伝わったのか、杏奈は

声を上げて泣き崩れた。

俺に強く、しがみついて。


「さくやぁぁぁっ!さくやぁぁぁっ······!」


名前を、何度も繰り返して叫ぶ。

胸元で響き、ビリビリと振動が伝わった。


号泣する彼女を、俺は

ひたすら抱き留める。



心からの叫び。


どうしようもない気持ち。


憎しみ悲しみ両方が、入り混じってる。



杏奈。杏奈。ずっと、お前は。


これを抱えていたんだよな。苦しかったよな。







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