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11-22


「ごめんなさい······やっぱり、心のどこかで

 楽しめない自分がいて······」


良かった。

正直に、話してくれて。


「謝まらなくていいって。」


泣きじゃくる杏奈を引き寄せて、抱き締める。


彼女に刻まれた心の傷は、深い。

これからも、誕生日を

100パー楽しめないのは続いていく。

だから俺は。


「無理に、笑わなくていい······」


ずっと、寄り添っていくよ。お前に。


「頭の中で繰り返しても、それに

 足を止めなくていいんだ。少しずつ、

 時間が癒してくれる。

 ······俺、自分が吸血鬼だって事に

 ずっと劣等感を持って過ごしてたんだ。

 イジめられて、

 受け入れてもらえなかったのが

 原因なんだけど······

 正直生きてんのが嫌になって。

 自分を否定して、人生諦めてた。

 でも······何とか日常過ごしてたら、

 どーでもよくなってさ。

 悩むのもバカらしくなって。

 どうせ生きるなら、楽しいこと考えて

 過ごしてーなって。

 いつからから、そうなってたんだ。」


 



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