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11-17


今のワタクシたちに、畳は不似合いですわね。


彼女よりも早く立ち上がって、

手を差し伸べる。


「行きましょうか。お嬢さま。」


花のように笑って、俺の手を取ってくれた。


あうぅぅ抱きしめたいぃぃ。


······やだ。いけませんわ。

ワタクシとしたことが。

取り乱してしまいました。


「フロントに連絡しないと、だな。」


ひとまず、キリッと。


内線は、ベッドの近くにあるようだ。

受話器を取ると、コール音が鳴る。

すぐに応答があった。


《はい。フロントでございます。》


「あの······今から

 ディナーに行きたいんですけど······」


《かしこまりました。ベルマンが参ります。

 ご案内しますので、

 部屋でお待ちください。》






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